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【活動日誌】台湾大喜利合宿⑥〜HLT〜


「ねぇ、さゆり〜。あの人のカーディガンの柄キモくない?」

「美穂!聞こえちゃうよ!」

「え〜?これくらいじゃ聞こえないよ〜」

 

 

みなさんはこんな会話をしたことがあるでしょうか?

こんなサイトを見ているくらいだからカーディガン側の立場だった人が多いでしょうか?

 

 

 

僕は美穂のような音量調節もロクにできない愚鈍な人間が大嫌いです。

こちらまで悪者にしているのにまるで自覚はないのでしょうか?

ちゃんと教育は受けたんでしょうか?親はどうしてるんでしょうか?

音量調節も教えることができない無能な種馬が今もどこかの牧場で干し草を食ってるのでしょうか?

 

 

 


 

 

 

どうも、タカハシです。

引き続き台湾大喜利合宿のレポートを。

 

2日目の朝、かき氷をたらふく食べた後一同は九份という街へ向かいます。

 

台北市内からバスで片道90分〜2時間。

3泊4日、飛行機の時間的には実質3泊3日というスケジュールの中の半日を注ぎ込みます。それだけの価値があると踏んでいました。

 

なぜか?

それは日本のとある有名な映画とゆかりのある土地だからです。

 

スタジオジブリ作品の中でも興行収入ランキング1位の大ヒット映画、

「千と千尋の神隠し」のモデルになったとされている場所です。

(スタジオジブリは否定してるらしいですが九份の街は千と千尋に全乗っかりしています)

 

 

あの幻想的な町並みを生で見られるということで、合宿の行き先が台湾に決まった頃から行くと決まっていました。

溢れ部収録の合間に九份経験者のディゾリアヌスンが「遠いし人しかなかった」とボソッと助言してくれていたことなど僕以外誰も聞いていないのでメンバーの期待は高まっています。

というわけで我々は九份行きのバスが出ている場所、忠孝復興駅に向かいます。

 

 

 

 

 

 

 

原「♪き〜〜〜たぞ〜〜〜きたぞあ〜〜〜られ〜〜〜ちゃ〜〜〜ん〜〜〜」

タグマ「♪ど〜〜〜こへ〜〜〜〜い〜けばい〜〜〜い〜〜〜〜」

イノワキ「♪ぼ〜〜く〜〜が〜そ〜ば〜〜に〜〜い〜〜る〜〜よ〜〜」

 

一同はとにかくご機嫌なのでとにかく歌います。思い思いに歌います。

移動中常にと言ってもいいほど歌っています。

 

我々が立っている場所はおそらく台湾でも有数の都会っぽかったので駅は大きく、止め処なく人が流れています。

台湾の美穂たちにカーディガンズに仕立て上げられてもしょうがない場面です。

馬クソが「陽気な民族だと思われちゃう……」と危惧していましたが完全に陽気な民族でした。

 

タカハシ「SOGOの前にバス停があるって書いてあったな」

タグマ「あそこっぽいですね」

 

心の拠り所にしていたSOGOという目印が2つあるというトラブルに見舞われながらも九份行きのバス停にたどり着きました。

平日の昼間ですが結構並んでいます。

 

列に並ぶと襲ってくるのはキャッチです。九份で開催されるツアーに我々を引き込むべくおっさんが話しかけてきます。

 

 

おっさん「○+\ツアー%×#△$」

原「日本語で頼む」

おっさん「@\×○ツアー%□$」

原「日本語で頼む」

おっさん「○@+ツアー×#○#?□$」

原「日本語で頼む」

 

 

原のバッキバキの守りによっておっさんはそそくさと去って行きました。

しかし次のおっさんがやってきます。

 

次のおっさんを便宜上ホルモンと呼びます。その理由は後述します。

 

 

ホルモン「九份マデバス?タクシーアルヨ」

 

 

バスを待つ客をもっと便利なタクシーに攫うお仕事の方でした。

 

しかし我々、タクシーは避けたいところです。

それは我々が5人組だからです。

 

台湾に着いてすぐ、あのThe Orange Jacketsに尋ねました。

「台湾には5人乗れるタクシーはありますか?」と。

 

するとTOJはゴミを見る目で言ったのです。

「ないよ」と。

 

単なる文化の違いなのでしょうが、僕はこの時に完全にこの国のサービス業を諦めました。

よしんば「台湾には5人乗れるタクシーはありますか?」が日本では「日本には5人で挟めるハンバーグはありますか?」に該当するとしてもあの目はされません。

 

携帯を使えない異国、それ以上にいつどのタイミングでどんな面白いくだりが生まれるかわからない状況。長時間の別行動は避けたいので2組に分かれることはできません。

断るつもりでホルモンの顔を見ると一同は衝撃を受けます。

 

 

前歯が緑色……?

 

 

前歯の一部が英語で言うとgreen、和色で言うと鶸萌黄裏葉柳の間くらいの色で染まっています。

ここは異国です。日本では起こらないことが起こっても不思議ではありません。

しかし前歯が……?何も言えない我々にホルモンはセールスを続けます。

 

 

 

ホルモン「バス2時間。タクシーハ40分」

ホルモン「5人デ1200元」

ホルモン「早イシ安イヨ」

 

 

 

緑色の前歯をキラキラと濁らせながらタクシーの魅力を伝えます。

なんでもTOJの言葉は嘘で7人乗りのタクシーもあるとのこと。

日本円にして5人で4000円弱なので日本の感覚で言えば非常に安価です。

 

しかし疑問が一つ浮かびます。

 

 

イノワキ「バスとタクシーで時間違いすぎません?本当に40分?」

 

 

するとホルモンは1枚のパンフレットのような物を見せてきました。

どうやらバスの路線図のようです。

 

 

 

ホルモン「タクシー高速使ウ。ダカラ早ク着ク。渋滞モナイ」

ホルモン「バス停マル。何度モ」

 

 

そしてホルモンは路線図のバス停を一つずつ指差して

 

ホルモン「♪デン、デン、デン! ッテ停マルヨ」

 

 

 

歌いました。

 

このホルモン、気さくで陽気です。

すると困ったことになります。我々は陽気な民族なのです。

 

 

原「え?こういうことですか?タクシーは高速使うし途中で何度も停車しないけど、バスは渋滞するし沢山のバス停に……

 

 

 

♪デン、デン、デン!」

 

 

 

タグマ「え?確認なんだけど、タクシーは40分。バスは2時間。それはバスが市街のバス停に……

 

 

 

 

♪デン、デン、デン!」

 

 

 

 

始まりました……。

 

同じくだりを1000回やっても楽しむ我ら大喜利集団ドングリとエビクラゲ。

この後6回ほどこの場でデンデンします。

 

ホルモン「ハッハッハ!」

 

国内でも疎まれるこの絡みをホルモンは気さくに受け止めます。

我々はこのタクシーに乗ることに決めました。

 

ホルモン「アリガトネ」

 

そう言って踵を返した彼は我々にタクシーを停めてある場所まで着いてくるよう促します。

 

道中、一切こちらを振り返りません。

しかも15メートルくらい引き離されます。全くこちらを気にかけません。

 

馬クソ「信頼されすぎだろ……」

タカハシ「大丈夫かよ」

イノワキ「急がないと撒かれるぞ……」

タグマ「これでついて行かないの面白くないですか?」

原「渋谷のキャッチなら前金取ってるとこだぞ」

タグマ「つーか乗るって決めた瞬間冷たくね?」

 

 

そうなのです。一緒に歌ってくれた彼の姿はもうありません。

気さくだった彼がただの一言も発さなくなったのです。

ホルモンが無言でドアを開け、我々はタクシーに乗り込みます。

何も言いません。

何も言わずに出発します。

出発してからも何も言いません。

金が取れることが決まったあとはもう我々と会話するつもりがないのです。

 

 

あんなに和やかだったのにどこか重苦しい車内。

そんな状況を打破すべく原が勝負に出ます。

 

 

 

原「……イノワキ、バスだとどうなるんだっけ?」

 

イノワキ「え?バス?バスだとタクシーと違って……

 

 

♪デン、デン、デン!」

 

 

 

 

 

 

ホルモン「……」

 

クスリともしません。

 

 

 

タグマ「……え?原、バスだとどうなんの?」

 

原「バス?そりゃバスはタクシーと違うから何度も……

 

 

♪デン、デン、デン!」

 

 

 

 

 

 

ホルモン「……」

 

クスリともしません。

 

 

 

 

 

 

タグマ「……あらよっと!」

 

 

タグマが攻撃に出ます。

 

このリズムで。この音楽で。もう一度ホルモンにリアクションを取らせなければなりません。

 

 

イノワキ「♪デンデンデンデデンデデンデンデン!」

原「♪ドンツクパンツクズダツクパァン!」

タグマ「あ、どした!?」

馬クソ「♪あ、あ〜〜〜あああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

ホルモン「……」

 

 

 

完全に無視なのです。

 

 

ここまで反応されないと聞こえていないような気さえしてきます。

まあ確実に聞こえてはいるんですが面倒なのでしょう。

 

それに日本語はほとんど通じません。ホルモンはセールス部分だけ仕上げてあるのみで会話は基本的にできないのです。だからこそ万国に通ずるリズムに活路を見出したのでしょう。

 

 

タグマ「……前歯が緑なのなんなんだよ」

 

 

あっちが聞こえない感じでいくならこうなってしまいます。

さっきから言いたくてしょうがなかった前歯に触れるしかありません。”どうせ聞こえないのだから”。

 

我々は美穂になったのです。冒頭で紹介した美穂のような人間に。

 

ホルモンは全く気にもとめずサンドイッチを食べています。

 

原「あのサンドイッチ何?」

タグマ「なんか緑じゃね?」

原「何?ホルモン?」

タグマ「ああ、HLT(ホルモンレタストマト)?

 

 

 

 

ホルモン「……」

 

 

 

タグマ「……食うと気さくになる気さくホルモンを食ってたのかよ」

 

 

 

 

 

 

 

ホルモン「……」

 

 

 

 

 

5人の美穂はこの後すぐ寝ました。

 

 

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大喜利集団ドングリとエビクラゲ代表。
メンバーたちがふざけやすい環境と企画とファイトプランを作る。
ミュージシャン&作家。家の裏でマンボウが死んでるPとしても活動。